ピアノ講師のyukaです!
私は、中学2年のとき音大に行くことを決意してから

絶対に音楽の仕事に就く!!!!!
と、心に決めてました。
音楽に関係ない仕事に就くことは、今思えば選択肢の1つとして大いに検討すべきものだと思ってます。
でも昔は、音楽の仕事に就かないということは、今まで自分がやってきたことをすべて否定してしまうことだと思い込んでいました(笑)全くそんなことないのにね・・・・。
たとえ音楽の仕事に就いたとしても、ずっとついて回るのは、社会の一般常識だったりします。
これをが身についていないと社会人として良い仕事ができませんし、周りにも迷惑をかけてしまいます。
結果的にわたしは、音楽以外の職種で働いた経験が、今のピアノ教室経営に100%生きてます。
私の場合、いろんな仕事をしながらピアノレッスンをするという、わらじを踏むというスタイルでした。
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絶対に音楽を仕事にする!という熱い意気込みが大切
音楽の仕事で食べていきたいなら、何が何でも!!みたいに強い意志と、意気込みが必要です。鼻息荒いぐらいがちょうどいいです。
迷いがある人のところに仕事なんて舞い込みませんし、信頼されません。信頼のない人には当然お金を払ってもらうこともできません。
逃げ道なんてたくさんあるんですから。
音楽で食べていくのは難しい・・・・
このフレーズ、もう耳タコですよね。
そうだよね、難しいよね・・・とあきらめていく人のほうが多いのです。でもそこを完全無視で進んでいくことしか道はありません。
結局音楽以外のことが、役立っている
でも音楽だけにこだわってしまうと、正直視野が狭くなってしまいます。
まだ仕事が入ってこないうちは、アルバイトなり、他の職種の仕事で食いつないでいく必要があります。
でもそれを積極的に経験することで、社会常識や、社会人としてのマナーや挨拶等、音大では教わることのない社会人スキルを身につけることができますよ。
そしてこのスキルこそが、音楽を仕事として確立していく上で欠かせないものなのです。
学生のときに友達間で通用したルールは社会では全く通じません。
お友達との遊ぶ約束なら、時間に遅れようがドタキャンしようが、また会える機会はあるかもしれませんけど、仕事で同じようなことをしたら二度とご縁をいただくことはないです。
どんな仕事も、人と人との繋がりと、信頼関係の上に成り立っているのです。
得に音楽の仕事って人づてに舞い込むこともすごく多いです。そういった経験がすでにある方も多いのでは?
私のピアノ教室では毎年発表会にゲスト奏者を招くのですが、誰かから友人の方をご紹介いただくことも多いです。
紹介するほうもちゃんとした人じゃないと紹介できないんですよ。だって、問題のある人を紹介して相手に迷惑がかかると、自分の信頼も損なうことすらあるのですから。
社会人になると、誰と付き合うかも責任がかかってくるんです。
それに時間を守ることはもちろんですが、約束を守る、丁寧な挨拶、ふさわしい服装、自己管理など、当たり前のことが当たり前にできるのが前提条件です。
むしろ音楽以外の分野の仕事が自分の視野を広げる
実は私は、音大を出たのに音楽以外の仕事に就くことは罪だ!くらいに思い込んでました(笑)
親に何千万も出してもらって音大に行かせてもらったのに、それを全く生かせないだなんて、考えられない!みたいな。親に申し訳ない、って。
でもこの考えそのものが非常に視野の狭い考え方でもありました。
私は今でこそピアノ教室を経営していますが、音大を卒業する時点で、ピアノを教えたことも、ピアノ教室のやり方も、経営ノウハウも全くありませんでした。
そんな人が突然ピアノ講師です、と名乗ったところで、何の役にも立ちませんし、何もできません。
じゃあどうしたか?というと、仕事を通して学んでいきました。
音楽教室で3年間講師として勤めましたが、レッスン指導や、生徒管理、お月謝(お金の)管理、上司へのほうれんそう(報告・連絡・相談)
あと自分の立ち位置からどう立ち回ればよいか?も人と仕事をすることで身につきました。いわゆる、臨機応変てやつです。これもなくてはならないスキルですね。
例えば、教室全体の講師ミーティングが月に1回あったのですが、新人の自分は少し早く来てみんなの椅子を並べるとかね。新人さんは自分から仕事を見つける努力をしましょう。
あと先輩講師とコミュニケーションをよく取るようにして、普段聞けない分からないことや指導の疑問も解決するようにしました。発表会などのイベントとかで迷惑かけたりしてはいけないし、「こいつ使えないやつ!」って思われるのも嫌だったので。
成長したいなら、そんな風に前のめりでいかないとずっと同じ場所を足踏みしてしまうようなものなんです。
自分で考える、試行錯誤してみるのはもちろん前提ですけど、自分より優れた人から教えを請うこともどんどん活用していかないと。せっかくお手本となる人がそばにいるのですから。
自分の見えている景色なんていかに狭いか。そして、知らない世界を知ることができるのも、人を通じてだったり、環境だったりするのです。
どんな仕事も応用できる
私は夜中の時間帯はレストランでもアルバイトをしてました。
なんと仕事終わりが夜の3:00とかで、いわゆる体調管理が必須の状況でした。
人って厳しい状況下にいるほうが、自分を律することができるんですよね。さすがに週末にはクタクタになってましたけど、バイトも仕事も休んだことはなかったですね。あれは若さもありますけど(笑)
接客業のアルバイトで
人とのコミュニケーションを学べました。そして、複数の仕事をするのに体調を崩さないよう、自己管理能力も身につきました。
そして今、ピアノ講師として生徒や保護者の方との意思疎通をはかるのに大変役立っていますし、仕事をできるだけ休まず健康に過すこともできてます。
音楽以外の仕事だからといって、ただお金を稼ぐためと思うからやりがいが持てなくなるんです。
むしろこの仕事から、どんなことを学べるか?どんなことに活かせそうか?そういった未来視点を持って取り組むとだいぶ違いますよ。
そう思うことで、わたしはだいぶ心が救われました。
罪悪感も薄れ、いろんな仕事を経験したおかげで、ピアノ講師、ピアノ教室経営の仕事に点と点が繋がったような思いでなりません。
あぁ、このためにあの時やったんだなぁ、と思える日がきます。
どんなことも誠実に取り組む
ピアノ講師としてレッスンの現場に立って1日目早々。
「新しい先生大丈夫なんですか?」と事務局に連絡されたことがあります(汗)引き継ぎした前任の先生が指導歴10年のベテラン先生でして、保護者の方はかなり不安に思われたのでしょう。
指導歴未経験の新卒の若造の私には、荷が重かったか・・・・
・・・・いやいや!!!
4歳からピアノを習い始めてお世話になった先生も、当時は音大を卒業したばかりでした。でも4歳の私から見ても、立派なピアノの先生でした。
そんなことを思い出して・・・・私はそれから教材研究に明け暮れ、生徒との会話の内容をメモしたり、保護者の方とできるだけお話するよう心がけたりして、
とにかくピアノ講師としてやるべきこと、やらねばならないこと、どんどん自分から見つけていく日々を送りました。
生徒がどうすればピアノを楽しく弾けるか、上達できるか、どうすれば?どうすれば・・・・?
毎日自問自答の日々。
上京を決意したので、3年勤めて退職したのですが、退職して3ヵ月後社長からから「家賃とか全部出すからうちに戻ってきてくれ」と連絡が入ったときはびっくりしました。
残念ながらお断りすることになりましたが(すでに東京にいたため)、その3年間に少し自信が持てた瞬間でした。
TEDという番組をご存知ですか?いつかの回で目にしたことで、20代をどう過したかで、その後の人生がある程度決定する、というようなことを語ってました。
これは、20代に仕事にどう取り組んだかで、その後の仕事にも影響を及ぼすだろうとも解釈できます。
私はまだまだ未熟だけど、自分から学ぶことや、生徒や保護者に誠実であろうとすることは、これからもずっと変わりません。
だから、例え音楽以外の仕事をすることになっても、どんな自分になりたいか、をイメージしながら取り組んでみてください。この瞬間すべてが、未来に繋がっていきますよ。
いずれ音楽を本業とするその日まで、いろんな仕事を経験してスキルを磨く
これも、すばらしい選択なのです。
だからもし、昔のわたしのように罪悪感だとか、心のモヤモヤを抱えている人がいたら、是非少し視点を変えてみてください!
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