20代、音大を出たばかり。
若いから、指導歴が浅いから、という理由で生徒が集まらないんじゃないだろうか・・・?
そんなことを思っている人は少なくありません。
私も20代の頃はプロフィールに指導年数を記載するかどうかためらったことがあります。
数字ってインパクトがありますからね。
でも、どんなベテランの先生もみんなゼロからのスタートです。
そして、そこからどんな「考え方」や「在り方」を身に着けていくかが、本当の分かれ道です。
社会人になれば、年齢関係なく同じステージで仕事をするのが当たり前の世界です。
自分に足りないものがある、と思うなら、まずは意識改革をしましょう。
私なんて・・・って思っている先生に習いたい人なんて誰もいないですよ。
若いピアノの先生は必ずしも「不利」なわけではない
趣味で楽しく習いたい人もいれば、音大に進学したい本格志向の人もいます。
優しく教えて欲しい人もいれば、ビシバシ教えて欲しい人もいます。
ベテランの先生がいい!と思っている親御さんもいれば、若い先生を探している方も必ずおられます。
こんな風に、ニーズの反対にもまたニーズがあると思ってください。
すると、少し心がほっとしたかもしれませんね。
でもただ若いだけ、という需要はありません。
若くても、しっかり教えてくれる先生望まれます。
お金を払って習いに来てくれるのですから、期待以上に応えられる指導者でいたいです。
指導者としてふさわしい服装、振る舞いをする
22歳、新卒で晴れてピアノ講師デビューした私がまず取り組んだこと。
それは、見た目から入るってやつです。
これはとっても簡単な「自信がつく方法」の代表例です。
以前、有名な政治家のスーツが高いという理由で炎上してましたけど、そもそも世界を又に駆けて仕事する人なんだから、どこに出ても恥ずかしくないような上質なものを身にまとうのは当たり前なのでは?と思ったものです。
各国の大統領と会談したりするのに、そこらへんにある安いスーツだと格好がつかないじゃないですか。
お恥ずかしい話ですが、音大生のときレッスンにジーンズを履いていったとき先生に怒られたことがあります。
「ジーンズは本来作業着として作られたもの。クラシックという上質なものを扱うのに、作業着を着ているのはミスマッチなのでは?」と。
本当にその通りで深く反省しました。
ジーンズが駄目ってことじゃなくて、相応しい服装をしなさいということです。
ジーンズだって、着用するシーンによっては最適な服装になる場合もあるので。
スポーツするときにハイヒールはく人はいません。動きやすい服装、動きやすい靴を着用します。
演奏会には華やかなドレスやシックな黒の服装が好まれますね。水着を着て演奏する人なんていません(笑)
では、ピアノ講師としてどんな服装が相応しいと思いますか?
ピアノの先生のイメージって、清楚でお上品で、清潔感があって・・・・という世間一般的なイメージがあります。だからまずこのイメージをぶち壊さないようなコーディネートがいいです。
私は、女子アナの服装を参考にしました。
明るいカラーを選び、ワンピース、スカートを中心に女性らしい服装を心がけました。
そして言葉遣いや、所作、立ち振る舞いも、いつもより(?)特に気をつけてました。
いつでも見られているという意識を持ってました。
セミナーで知識を増やす
私が初めてセミナーに参加したのは、地元で開催された、コミュニケーションについてのセミナーでした。参加費は3,000円、セミナー講師は著名なコーチングの先生。
ピアノレッスンで、生徒と先生のコミュニケーションに特化したセミナーでしたので、内容に再現性もあるし、参加している先生とのワーク形式での情報交換はとても勉強になりました。
同業のほかの先生との意見交換もよい勉強の機会です。自分にはない経験や考え方を持ったベテラン先生ともお会いできるチャンスです。
自分にとって有益だと思うことはどんどん取り入れていきましょう。
ちなみにセミナーになんでもかんでも参加することが勉強ではありません。
本当に必要な分野のセミナーを選びましょう。
●レッスン、指導に特化したもの
●コミュニケーションに特化したもの
●教室運営・経営について特化したもの
おおまかにこのようなセミナーが開催されています。
どの分野もピアノ講師として大変重要な事柄を含んでいます。
バランスよく学ぶことが大切です。
そして学んだことを活かすことを忘れずに。
教材研究を怠らない
ピアノを教えていく上で、自分が使った楽譜で指導するのが教えるほうもやりやすいです。
でも、今は本当にたくさんの教材が出回っています。
私は幼少のころはバイエルを使いました。
でも生徒にはバイエルに代わるような導入教材を使って、ブルグミュラーやソナチネなどの従来のクラシック路線に進むようにレッスンしています。
自分が使ったことがある楽譜でしかレッスンできない先生よりも、いろんな教材でレッスンできるほうが良いです。
生徒の目的や進度、年齢や性格なども含めて、「最適なものを選んで使う」というスキルが指導者にあると幅広い引き出しのあるレッスンができます。
楽譜は手にとって、自分ならどんなレッスンをするか?
イメージしましょう。実際自分で弾いてみて、どんなことを伝えたいか、どんな風に伝えるかも鮮明にイメージしましょう。
生徒から学ぶ姿勢を常に持つ
これが1番大切です。
ピアノを教えたことがないとなかなかこの視点には気づけないのですが、生徒から学べることはたくさんあります。
例えば生徒が4歳なら、この年齢で理解できる言葉を使ってレッスンする必要があります。難しい言葉だと生徒は理解できません。
言葉ではなく、効果音(例えばスタッカートなら「ぴょんぴょん」など)を使うことで生徒が理解できることもあります。
生徒の身体や知能の発達具合もそれぞれですから、同じ年齢でもレッスン内容は同じになることはまずありません。
教材も、言葉も、レッスン内容も生徒に合わせてコーディネートしてあげられる先生になれるように。1回1回のレッスンを先生自身も大切にしましょう。
若いピアノの先生が、信頼される先生になるために、今からすぐできることは何でしょうか?
自分が自信が持てるような、指導者にふさわしい服を買うための予定を立てる。
セミナー情報をリサーチして、申し込みをしてみる。
楽器屋さんに行って、自分が使ったことのない楽譜を手に取ってみる。そして、思い切って、レッスンの教材に採用してみる。
今日のレッスンで、生徒1人から何か1つ学びを得ると決めてレッスンに臨む。
どんどん行動に移していきましょう!!
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