ワンルームマンション投資は、少額から始められる不動産投資として人気がありますが、様々なリスクが潜んでいます。本記事では、初心者にも分かりやすく「リスク」と「対策」を整理します。
ワンルーム投資における主なリスク
ワンルーム投資を行う際に考慮しなければならない主なリスク(=投資利回りを下げるもの)は以下の通りです。

リスクと対策
それぞれのリスクと対策は以下の通りです。
| リスク | 内容 | 主な対策 |
| ①家賃滞納 | 入居者が家賃を支払わない | 保証会社を利用し、滞納時の立替払いを確保 |
| ②家賃下落 | 周辺需給や築年数により家賃が下がる | 好立地の物件を選ぶ/中古マンションを相場価格で取得/半地下物件は避ける |
| ③空室 | 入居者が付かず収入が途絶える | 交通利便性・生活利便性の高い立地を選ぶ/購入前に需給実績を確認/入居付けが強い管理会社を選ぶ |
| ④建物老朽化 (管積増) | 築年数に伴い管理費・修繕積立金が増額される | 管積金が安定している中古マンションを購入/重要事項調査報告書で運用状況や長期修繕計画を確認/戸数が多い物件を選ぶ |
| ⑤修繕費高騰 | 専有部設備(エアコン・給湯器・トイレ等)の故障対応 | 設備更新費用を見込んだ資金計画/火災保険・地震保険で突発的事故・災害に備える |
| ⑥物件の高値掴み | 割高で購入すると利回り低下・出口戦略で損失 | 中古マンションを相場価格で取得 |
| ⑦金利上昇 | 変動金利ローン利用時に返済額が増加し、キャッシュフローが悪化 | 固定金利ローンを選択/繰上返済により元本を減らす/借換の検討 |
| ⑧管理会社選び | 管理会社の倒産、対応力不足による入居率・家賃回収・修繕対応への悪影響 | 管理戸数・実績を確認/入居付け力のある会社を選ぶ/報告・相談体制をチェック/保証会社や管理組合との連携/費用対効果を比較、等 |
ワンルーム投資のリスクと対策:まとめ
ワンルーム投資は小さな金額から始められますが、家賃・空室・修繕・金利・管理体制など多様なリスクがあります。しかし、リスクを正しく理解し、適切な対策を講じることで安定した収益を確保することは十分可能です。
- 好立地物件の選択(②家賃下落の防止、③空室長期化の防止)
- 中古マンションの購入(②家賃下落の回避、④管積増の回避、⑥高値掴みの回避)
- プラス収支での運用(①家賃滞納への対策、⑤修繕費増への対策、⑦金利上昇への対策)
- 信頼できる管理会社の選定(ワンルーム投資のすべての要素に影響)
