結婚や出産や転居でピアノ教室を続けるかどうか悩むとき

マインドセット

さとゆかです。

結婚、出産、転居

自宅で教室を開いているピアノの先生がほとんどなので、この3つが立ちはだかったとき、今後の教室運営を左右することになる場合が多いです。

実際私も、その都度ピアノ教室をどうしようか、と考えさせられました。

まず、結婚。

結婚は相手がいるものなので、住む場所が変わる可能性が出てきます。転居先が教室まで通える範囲ならいいんですけど、もしそれが不可能なら教室を閉めないといけません。

私も最初、東京ではなく他県に住む可能性もありました。
教室まで電車で2時間弱。通えるかも?なんて思うかもしれませんね。

ピアノのレッスンは仕事はじめが遅いので、満員電車に乗る可能性もない。実際、1時~2時間かけて通勤されるお勤めの方もいらっしゃるので、これくらいなら通勤時間許容範囲かもしれません。

でも仕事終わりは20:00過ぎ。
ということはダッシュで電車に乗っても帰宅するのは、22:30頃かぁ。
絶対家族と一緒に夜ご飯食べれないな。

 

・・・・というか普通に無理だわ(笑)

 

そして出産。
これもですね。産んだ後復帰すればいいじゃん!って思うんですけども。

私もそう思ってたんですけど。実際は、つわりで体調を崩し、特に出張レッスンの生徒さんにはたびたびレッスンを休ませてもらったりで、ご迷惑をかけました。

身体が思うように動かない、無理に動けない。妊婦生活を送っていてわかったこと。それは妊娠も、出産もすべて奇跡の連続だということ。出産後、自分も子どもも無事なら、それだけでもう奇跡なのだということ。

切迫流産などで入院するとなったら、その時点でレッスンはできなくなる。

妊婦生活を無事終えて、晴れて出産したとしてもすぐには動けません。身体が半分死んでるので。まずは回復させるのが先決なんですが、これも個人差があります。思った以上にダメージが大きい場合もあるだろうし。

出産後3日間くらいは起き上がるのに1分くらいかかるほど身体は疲弊してました。生まれたとき子どもは低呼吸で保育器で1週間くらい入院でしたし。もう想定外の想定外。

医療もかなり進んでますけど、でもやっぱり出産は赤ちゃんもママも命がけだということ。
だから、絶対に○月○日から復帰します!なんて宣言できないんだな、とも思います。

私は里帰り出産をするために、1ヶ月半前にすべての生徒の引き継ぎをしました。60人くらいかな?後任の先生の面接、研修もレッスンの合間にやってたので、猛烈に忙しかったです。

お腹もかなり大きい時期で、駅の階段をひーひー言いながら上ってました。結局東京に住むことになりましたけど、通勤時間は1時間ほど。帰りの電車は立っていることが多かったです。

里帰りしてからも、ブログの更新、体験レッスンの問い合わせ対応、先生方との連絡業務など、なんだかんだスマホやパソコンで仕事してました。

出産直前や直後もメールチェックしてたな・・・。

私は、産休のための代行という形で講師募集はしませんでした。

両親は遠方住まいで、保育園に入れるあても全くなかったので、しばらくは育児に専念することになるのが目に見えていたし。だから、レッスン現場復帰はいつになるか分からないと伝えました。できないかもしれない約束は、すべきではない、と。

まぁ、お母様方も分かってくださってました。

子どもが生後1ヶ月半のときに東京に戻ってきました。
少したって、1人の先生が急遽入院のため私が緊急復帰することに。
ベビーシッターを手配したりして、自分が予想していたよりはかなり早い復帰でしたね。

子どもも小さいし、シッターさんも初めてだし、1年間綱渡り状態が続きましたが、発表会も開催し、無事引き継ぎもして、どうにか主人の海外赴任に帯同することができました。

ライフステージが劇的に変化したこの3つのターニングポイントは、そのたびに教室を続けるかどうかという選択を迫られました。

 

自分は教室運営を続けたいけど、家族もいるから自分だけの問題ではないし、レッスン現場にすら立てなくなるのに、教室の責任者としてやっていけるかどうか。

やるなら教室の仕組みをしっかり整えて、講師の先生方には安定した経営を約束し、生徒や保護者には安心して通える教室運営を約束する。腹をくくりました。

 

20代、30代はライフステージが変わりやすいとき。
特に女性は大切に握り締めているものを、手放すときも来るかもしれない。

そんなとき、「失う」という感覚にすらなるかもしれない。

でもそれは失うのではなく、手放すという選択をしただけ。
また時がきたら、もう1度作り上げればよいと思ってます。

 

私はもし、教室を閉める事になったとしても、ゼロから教室をはじめるつもりでいました。

それは、20代を全力でピアノ講師として教室運営と向き合ってきたから。
またいつでも立ち上がれると思ったからです。

そう思えるのは、「今」を大切にしているから。

中途半端にしているから不安になるんです。やるだけやったら、ゼロになってもまたいつでも、どんなところからでもやれるんです。

 

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