はじめに:ワンルーム投資は「物件選び」で9割決まる
ワンルーム投資で最も失敗しやすいポイントが、物件選びです。私はこれまでに新築ワンルームを7戸購入しましたが、
- 価格が割高
- 立地が弱い
といった理由から、購入後の収支改善に苦労しました。
この記事では、同じ失敗を避けるために、**初心者でも迷わない「物件選びの5つの基準」**をまとめます。実績に基づいて判断できる中古区分を前提に、具体的なチェック方法まで解説します。
なぜ中古区分が有利なのか
中古区分は、新築と比べて次の点で圧倒的に有利です。
価格が適正(収益還元法で妥当性を判断できる)
中古の価格は収益還元法(物件価格=年間家賃収入÷利回り)で決まるため、近隣物件と比較することで価格の妥当性を判断できます。
家賃相場・入居付けの実績が見える
- 過去の入居履歴
- 周辺の家賃相場
- 空室期間の傾向
など、実績ベースで競争力を確認できるのが強みです。
管理組合の健全性を書類で確認できる
重要事項調査報告書から
- 管理費・修繕積立金の残高
- 収支状況
- 大規模修繕の状況
- 将来の値上げリスク
を把握できます。
ワンルーム物件選びの5つの基準
| 項目 | 条件 | 理由 |
| 新築 or 中古 | 中古(20年以上経過) | 価格下落が落ち着き、利回りが安定 |
| 立地条件 | 駅徒歩10分以内 乗降者数10万人/日以上 複数路線なら◎ | 空室リスク低 資産価値・家賃維持しやすい有利条件での借換可能性高 |
| 戸数 | 20戸以上(多いほど◎) | 管理費・修繕積立金が割安 |
| 階数 | 1Fを除外(半地下は×) | 空室リスク・原状回復費割高 |
| 平米数 | 20㎡以上 | 入居者層拡がり空室リスク低 |
中古(築20年以上)を選ぶ理由
新築ワンルームは土地取得費・建設費などの建物を建てるためのコストに、広告費等の販売経費や利益が上乗せされており、割高になりがちです。
一方、中古は築20年を過ぎると価格下落が落ち着き購入後の資産価値下落リスクが低くなります。また、収益還元法というモノサシにより割高に購入するリスクは小さくなります。
立地:駅徒歩10分以内+乗降者数10万人以上または増加傾向
立地は収益性に直結します。
空室リスクが低い立地の条件
- 駅徒歩10分以内
- 乗降客数10万人以上または増加傾向
- 複数路線が使えるエリア
これらを満たすと家賃が下がりにくく、売却時の資産価値も維持されやすいです。また、借換を行う際にも担保価値が高く評価されると残債全額を借換できる可能性が高くなります。
立地条件の悪い物件を借換したときの事例
立地条件が悪かったため借換先の銀行の担保評価が残債を下回ったことから、その差額分は金利が高く融資期間の短い無担保ローンでの融資となりました。更に立地条件が悪い物件は借換はできませんでした。立地条件が悪い物件を持つと、空室リスクとの闘いに加え借換も不利です。
・2013年に購入した練馬区沼袋駅徒歩13分の物件を借換した事例
・2016年に購入した武蔵野市三鷹台駅徒歩10分の物件を借換した事例
・大田区大森駅徒歩17分の物件・・・借換に応じてくれる金融機関は無し
戸数:20戸以上のマンションを選ぶ
戸数が多いほど、「管理費が割安」・「修繕積立金が割安」・「管理組合の運営が健全になりやすい」というメリットがあります。
階数:1階は避けるべき
1階は「防犯上の懸念」から女性単身者から敬遠される傾向があり結果として空室リスクが上がることに加えて「日当たりが弱い」・「湿気が高い」などからカビの発生リスクもあり原状回復費が高くなりがちです。
平米数:20㎡以上を選ぶ
20㎡未満の物件を敬遠する入居者層がいるため結果として空室リスクが上がることに加え、家賃が上げにくい・退去が多い傾向があります。
まとめ:基準を満たす物件だけを淡々と選ぶ
ワンルーム投資は、「物件選び」さえ間違えなければ大きく失敗しません。この記事の5つの基準を満たす物件だけを選べば、初心者でも安定した運用が可能になります。
この記事は「不動産投資の基礎」シリーズの 第5回 です。
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