1. 増配株投資とは何か
増配株投資とは、毎年のように配当金を増やし続ける企業に投資する手法です。
通常の株式投資は「株価の値上がり」を期待しますが、 増配株投資は時間と共に配当金が成長することを重視します。ROEの高い企業は増配率が高い傾向があります。
- EPS(1株利益)が毎年伸びる
- 配当金が毎年増える
- ROE(株主資本利益率)が高い企業ほどEPS成長率が大きい
2. 増配シミュレーション
増配株の魅力は、長期で持つほどキャッシュフローが雪だるま式に増える点にあります。
しかし、増配の効果は短期では見えにくく、
- 10年後、20年後に配当はどれくらい増えるのか
- EPSやROEがどのように配当成長につながるのか
こうした未来の姿は、直感では理解しづらいものです。そこで役立つのが 増配シミュレーションです。
3. 増配シミュレーションは「過去の実績を未来予測のベースデータとして使う」ツール
増配シミュレーションは、企業の過去の実績をもとに、 将来の配当成長を予測するためのツールです。具体的には、以下のようなデータを使います。
- 過去平均PER
- EPS
- ROE
- 配当性向
これらを「将来も同じように続くと仮定」することで、 未来の配当成長を数字で可視化できます。つまり、増配シミュレーションは過去の実績 → 将来の可能性を予測するためのモデルです。
4. 実例:VISAは増配株の“理想形”
増配株の威力を理解するには、実際に長期で増配を続けている企業を見るのが最も早いです。ここでは、長期で安定した増配を続けている VISA(ティッカー:V) を例にします。
VISAの特徴
- 上場以来、一度も減配していない
- ROEが30〜40%と非常に高い
- EPSが毎年成長している
- 配当性向が低く、増配余力が大きい
- 過去17年間の平均増配率は 21.7%
<過去配当推移>


5. VISAの実績を使って増配シミュレーションを行う
以下は、VISAの過去実績をもとにしたシミュレーション入力例です。
シミュレーション入力例(VISA)
- 初期株数:100株
- EPS:10ドル(2025年度、EPS成長率:18% 過去実績ベース)
- ROE:52.75%(2025年度)
- 配当性向:23%(2025年度)
- 予想PER:28倍
- シミュレーション年数:30年
6. まとめ:未来のキャッシュフローを激増させる増配株を探す
増配株投資の本質は、時間をかけるほどキャッシュフローが成長する資産を持つことです。
そして増配シミュレーションは、
- 過去の実績を使い
- 将来の配当成長を予測し
- 長期投資の価値を数字で理解できる
というツールです。ぜひご活用ください。
