2012年に購入した目黒区・学芸大学のワンルームを、2024年に借換した事例です。今回の借換では 金利低下 と 返済期間の延長 により、キャッシュフローが大幅に改善し、年間▲2.8万円 → +34万円 の黒字物件へと転換しました。
借換で改善した2つのポイント
金利差による返済額の圧縮
借換前の金利は 2.475%。借換後は 1.700%(▲0.775%) まで低下し、毎月の返済額が大きく減少しました。
返済期間を延長し、月々の負担を軽減
購入から12年が経過していたため、借換前の残存期間は 23年。これを 35年 に延長したことで、返済額がさらに軽くなりました。
金利低下と返済期間延長の2つの効果により、月間収支は約3万円改善しています。
借換前後の比較
以下の図は、借換前後の収支・金利・返済期間の変化をまとめたものです。
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借換の結果
年間収支が大幅改善
借換前は 年間▲2.8万円 の赤字でしたが、借換後は 年間+34万円 の黒字へ改善しました。
元本は12年間で約600万円減少しており、借換時に諸費用が上乗せされたものの、
金利低下 × 返済期間延長 × 元本減少 の効果が重なり、収益性が大きく向上しました。
返済比率も改善
返済比率(ローン返済額 ÷ 家賃収入)は、不動産投資の安全性を左右する重要指標です。
- 借換前の返済比率:89%(99,368円 ÷ 111,000円)
→ 家賃のほとんどが返済に消え、赤字状態 - 借換後の返済比率:62%(68,708円 ÷ 111,000円)
→ 返済負担が大きく下がり、安定運用が可能な水準へ
返済比率が 89% → 62% に改善したことで、突発的な空室や修繕にも耐えられる状態になりました。
参考記事:ワンルーム投資の本当のゴールは「返済比率60%以下」
他の借換事例との比較:改善幅が大きい理由
学芸大学(2012年購入)は、
- 保有期間が長い(12年)
- 元本返済が大きく進んでいる(約600万円減)
- 金利差が大きい(▲0.775%)
- 返済期間延長のインパクトが大きい(+12年)
といった理由から、改善幅が非常に大きくなっています。
年間CF改善額の比較:
- 練馬区・上石神井(2012年購入):+20.8万円
- 目黒区・洗足(2018年購入) :+16.7万円
- 練馬区・沼袋(2013年購入) :+8.4万円
借換には約100万円の諸費用が掛かるため、頻繁には行えない
借換はキャッシュフロー改善に有効ですが、
- 銀行手数料
- 司法書士費用
- 印紙代
- 仲介手数料
などの諸費用が発生します。今回も 約93万円 の費用が掛かっています。
そのため、借換は「何度も繰り返す」ものではなく、今実行すべきかもう少し残債を減らしてから借換すべきか、費用対効果の観点から慎重に見極めることが大切です。
参考記事:不動産投資ローン借換シミュレーション|金利・返済額・CFを一発比較
今後の対応
今回の借換により、突発的な空室や設備故障が無ければ黒字運用が可能な状態になりました。次の目標は、自己資金を追加投入せずとも安定運用できる指標である 返済比率60%以下 を目指すことです。
参考記事:ワンルーム投資の本当のゴールは「返済比率60%以下」
借換実績一覧:
・不動産投資の借換実績一覧|成功パターンと効果が限定される条件を徹底解説
借換事例一覧:
・【借換事例1】目黒区学芸大学|金利引き下げと期間延長で年間+34万円の黒字化に成功
・【借換事例2】練馬区上石神井|金利引き下げと期間延長で年間+16.4万円の黒字化に成功
・【借換事例3】目黒区洗足|返済比率改善で年間+8.5万円の黒字化に成功
・【借換事例4】練馬区沼袋|担保評価不足でも年間+8.5万円の改善に成功
・【借換事例5】武蔵野市三鷹台|担保評価不足で収支改善は限定的も、元本返済は増加
